木曜日の本棚

本と本に関することの記録です。

緋の闇

Yahoo!ニュースに野田市の虐待死事件について橘玲さんが書かれた記事が自著PRの為のポジショントークとはいえ溜息しかない酷い記事だったので、尊属殺人規定が廃止となった原因の事件を知っていても同じことを言えるか、とこちらを思い出しました。


これ初出誌「セブンティーン」なんですよね。十代の女の子が読んだらサスペンスというよりホラーですね。


読んだ後、モデルとなった事件があったことを知りました。(さらに現実はこの作品より数段えぐかった)


実際の事件で弁護についた人が、なんとかして彼女の刑を軽くしないと!と手弁当で頑張った理由が分かるわ。


津雲さんがマンガ化したもの、せめて物語の中だけでも彼女に救いを与えたかったのかなあ、と思ったりもします。
(津雲さん、宮崎事件もモデルにして作品描いてますものね。あっちの方は子供が誘拐され殺されたことが原因で離婚した夫婦が犯人逮捕の報を聞いて
「俺の今の気持ちが解るのは君しかいないから」
  と夫が別れた妻に電話している場面が印象的でした)

 

緋の闇 (クイーンズコミックスDIGITAL)