木曜日の本棚

本と本に関することの記録です。

評伝

ベトナムから来たもう一人のラストエンペラー

そういえばこの本、国家としての日本の冷たさと個人としての日本人の優しさの対比が鮮やかだったなあ。 これ、日本からの支援によるベトナム独立を夢見て、結局日本に使い捨てにされたベトナム王族の話なのだけど インド独立派のシビアな国際情勢認識と対比…

江戸っ子長さんの舶来屋一代記

こういうツイートがまとめられていまして 去年、世の中から消毒用アルコールが消えた時。自粛の大打撃で苦しかったはずの酒造業界が物凄いスピードでアルコールを生産・流通させてくれた。 今の心細さはいつ迄も続かないんだ、と助けられた事、忘れたくない…

扉はひらく いくたびも

「少年の名はジルベール」と比べると日経の「私の履歴書」っぽいですね。 どちらも新聞記者が取材者が語るキャリアストーリーを記事にするという形式だから似ているのかな? 本としては青春談としても読める「少年の名はジルベール」の方が面白かったです。 …

男たちの天地

昔、氷室冴子さんのエッセイで 「是非、女性に聞いてみたいのだけど十代の頃『なんて素敵!カッコいい!こういうのが男の中の男だわ!』 と思って読んだ小説の登場人物を三十路近くなった今読み返すと 『え、でもこういう人って一緒に暮らすと大変そう。間違…