「辺境警備外伝」というタイトル通り、「辺境警備」が終わった後の話。「辺境警備」の舞台であったルウム王国の敵国エアドラム王国の女王の物語。
武人の一族の首長の娘が、よく似た容姿をかわれて次期女王となる女王の護衛につくが……という話です。
国境問題で登場してきたルウム軍の司令官の冷静な交渉ぶりが、エアドラム王国内の内情の不安定さを、より際立てますね。
「辺境警備」読者は、ルウム軍王国軍司令官の登場で拍手喝采したでしょうね。
隊長さん、王国軍軍団長になったのね。無事出世してますね。
神官様や兵隊さんの前では見せなかった有能な軍人の顔を、この本ではバシバシ見せてます。
隊長やカイル登場の場面は良かったけれど、物語のたたみ方が惜しい。打ち切りでもくらったのかと思うくらい尺がない感じですね。
「おれ達の戦いはこれからだ」endという感じ。途中が良かっただけにもったいないですね。