木曜日の本棚

本と本に関することの記録です。

子供

各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと

この本コロナ禍前に、子育てに関して、あまりにトンデモ理論やニセ科学が蔓延っている状況に危機感を抱いた各分野の専門家が集って作った本なのですが、その時よりもデマや不安が広がりやすい今、読み返すのはいいかもね。 そりゃ、学校にまで「親学」やら「…

橋の上で

湯本さんも酒井さんも大好きなので、 「湯本香樹実が文、酒井駒子 絵、これは買わないわけにはいかないでしょう❗️」 と、本屋をのぞいたら、ちゃんと置いてあったので買ってしまいました。 昨今、児童書コーナーは貧弱な本屋が珍しくないなか、わりと充実し…

家族と社会が壊れる時

東大の入学式での祝辞と早大の入学式での祝辞が比較されていまして。 https://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2022/04/2204_speech_koreeda.pdf 東大の祝辞の方はかなり評判が悪いですが、河瀬監督からの祝辞だと思うとあまり違和感はないんですよね。 だ…

米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす

Netflixで「初めてのおつかい」が流されて海外で話題になっているという話を聞いて、この本を思い出しました。 togetter.com 子供だけで、買い物に行くなんて危険過ぎて海外ではあり得ないことだから、それは話題になるでしょうね。 米国人一家、おいしい東…

鬼子母神

山岸さんの虐待話のタイトルは「緘黙の底」だけど、収録作品集のタイトルとなっている「鬼子母神」も怖い話でしたね。 あれを読むと愛は万能でないことも、愛が人に害を与えることがあることもよく分かる。 確か河合 隼雄さんも心理療法家の立場から「昔話と…

緘黙の底

先日、子供の虐待防止対策イベントに参加して、虐待サバイバーの方のお話をお聞きしたのですが、山岸涼子さんが、代理の養護教諭が主人公で、小学生の女の子が実父に性的虐待されている話を描いていましたね。 調べたら、1992年の作品だ。この時代に、既に問…

虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか?

友達に「脈絡のない本棚だ」と言われる程度に乱読するせいか、著者の国も異なるのに「対になるようなことを書いているな」と思ったり「まったく同じことを書いているな」と思うことがたまにあります。 この二つ、続けて読むと「短所は長所、長所は短所」とい…

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

今月の古事記講座をお聞きしたら、内容が濃すぎて整理する前に 「多様性ってほんと大変」 と溜息をつく中学生の話を読み返したくなったので、本棚から取り出してパラパラとめくっています。 いや、ほんと多様性について語るなら最低限この本で書かれているこ…

夜の木の下で

教育虐待が原因で親を殺してしまった人のニュースが流れておりまして。 this.kiji.is それを見たら、この中に収録されている「リターンマッチ」を思い出しました。 「リターン・マッチ」元は1997年に発刊された「いじめの時間」といういじめをテーマにした小…

子ども虐待は、なくせる

これは、ともかく読むのに時間がかる本でした。私は本を読む速度は、そんなに遅くないと思うのですが、内容がきついとなかなか読み進まないのですよね。 だいたい虐待について丁寧に取材した本はどれもなかなか読み進められないものですが、この本はその上デ…