料理の鉄人で有名な陳健一さんが仕事術について語っている本です。
料理人が書いた仕事術の本を東洋経済新報社なんてガッチガチのビジネス出版社が出した理由は、プロフェッショナルが仕事について語った言葉は畑違いの分野で仕事をしている人達にも参考になる普遍的な知恵が含まれているということなのでしょうね。
仕事をするうえで「段取り」が大事なことは誰でも分かっていることですが、その段取りが拙いやり方なのか、良いやり方なのか、すぐに結果が出るのが料理ですものね。
料理人は、自分のした「段取り」が正しかったのか、間違っていたのか、日々確認させられているわけです。
PCDAサイクルを日々回し続けなければ、顧客の満足を維持し続けられる料理人にはなれないということなのでしょうね。
仕事人として、「自分は、誰にとって、どういう存在でなければならないのか?」という己の役割を定義づけて。
「ならば、この仕事で、どういう結果を出さなければいけないか?」
と、ゴールと目標を明確にする。
「その為には、どんな手段と準備が必要なのか?」
と、段取りの手順を明確にして実行に移す。仕事の基本ですよね。それが基本だと分かっていても、分かっていると実行するは別物ですものね。
その基本をしっかりと続けられるから、プロフェッショナルになれるのでしょうね。