木曜日の本棚

本と本に関することの記録です。

ル・グウィンが亡くなられました。


ル・グウィンが亡くなられたそうで。(T_T) お歳を考えると仕方ないのだけど、やはり悲しい。(T ^ T)

きっと日本中で(ル・グウィンの場合は世界中でか)悲鳴をあげている人がいるに違いない。

闇の左手よりゲド戦記の方を先に読んだので私にとってル・グウィンはファンタジー作家だけれどSF作家のイメージの方が強い人も多いのでしょうね。

「ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの
虚空にこそ輝ける如くに 」

ゲド戦記の冒頭のこの言葉は今でも好き。訳者が清水真砂子さんだけあって名訳ですよね。

ジブリで映画化もされましたが、紹介されたあらすじをみたらシリーズ1〜4をごった煮にして再編集したような内容だったので観てません。

ゲト戦記なのだから欲張らず、青年期のゲトを主人公にしたものだけを映画化すれば良かったのに、とも思いますが
「最終的な敵は自分自身の影」
というのは今ではありふれた物語と感じる人もいるかもしれませんね。

「先駆者の凄さは、後の時代の人には分からない。
現れた時、衝撃を持って受けとめられたものほど、そのアイデアに影響を受けた人が続くので、普遍的なものとなってしまうからだ」

という言葉は的を射てるのでしょうね。