木曜日の本棚

本と本に関することの記録です。

YUKIGUNI

いい映画でした〜( ˆoˆ )/  

 名前からして「雪国」は日本で生まれたカクテルなのだろうな、と思ってましたが、生まれたのが仙台で、しかも考案者が現在も現役バーテンダーとは知りませんでした。

うわあ、この映画を観たら酒田に行きたくなる。しかも今なら震災応援という名目もある。

山形県酒田市で90歳過ぎた今もケルンでシェーカーを振る井上計一さんのドキュメンタリー

こういう歳を取るのも悪くない、と思わせる年月の重ね方をしている人の姿というのはいいですね。

仙台で公演があるたびに酒田まで足をのばす人が
「大阪からここまでの交通費だって、ここで雪国を飲む為なら惜しくない」
というのもいい感じだし、高校時代から通うご夫婦が
「高校の頃は、昼コーヒーを飲みに来てたの。この辺りカクテル呑むとこなんかないから、雪国を初めて飲んだのもここ」
というのもいいですね〜。

仕事で悩んでいた女の人が呑みに来て
「仕事の話をした訳じゃないんだけど、井上さんと話してるうちに『あ、仕事って人を喜ばすことなんだ』って思って。それから、まあそう思うようになって、私の中で何か変わったかなって」
と言うのも分かるし
「ここのお客さん、みんな楽しそうなの。楽しそうだから、ここにいるとなんとなく元気が出るかなって」
と、言うのも分かる。

人生100年時代で「長生きすることのリスク」を考えることがリスクヘッジとして欠かさない常識になっている今だからこそ、こういう「老いることの希望」を描いている映画はいいですね。

しかし、これいいことも悪いことも自分のしたことは自分に返ってくる、という感じもして色々考えてしまう作品でもありますね。