木曜日の本棚

本と本に関することの記録です。

カティンの森

ウクライナの民間人虐殺、どうしても「カティンの森」を思い出すなあ。あれも救いがない映画でした。

www.bbc.com

橋本さんをはじめ

「国民の命を守るために早く降伏した方がいいよ」

 とテレビで言っている人を見て、この人東欧史も東欧を舞台にした映画や小説にも興味がないのだろうなあ、と思いました。

少しでも興味あったら部外者の日本人が、あんなに軽々しく言えませんよねえ。

よく分かってない人達は、余計な口出しをするよりも求められていることをした方がいいと思うの。

妻子が安全なところにいると思うだけで、少しは心が慰められる人はいるでしょうし。

 

この事件もソ連とドイツが、どちらも相手の仕業だとプロパガンダしあったけど、戦後ソ連軍のしたことであることが明白になりましたね。

当時との違いは、情報機器の発達で、他者が起こったことへの検証がしやすくなったことかな。

 

逆に言えば、昔は軍関係者か調査団に加わった人しか見ることの出来なかった生々しい光景を一般人も見ることの出来る時代になったということだから、ウクライナ関連のニュースを見ることが辛くなった人は、見なくてすむように離れた方がいいと思うの。

 

欧州では、歴代系の聞き取り調査をする人はメンタルカウンセリングを受けることが常識となっていますものね。

人の辛い体験を聞くと、それを追体験することになって心を病む人が続出したから、そうならない防御の為に、精神科医が聞き取り調査している人のカウンセリングを行って、ヤバそうになっている時はストップをかけるのですよね、

 

人の辛い体験を聞くだけでも病む人か出るのだから生々しい映像から離れたいと思うのは当然の心理的防御だと思うの。

映像ではなく実際にその光景を目にした人には、それは難しいことですけどね。

 

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