木曜日の本棚

本と本に関することの記録です。

杜人

社会の硬直化が、どれだけ世の中を息苦しくさせるのか?ということについて考えさせられる時に、風通し、水通しをよくすることによって、土中の環境を変え、環境を蘇る人の映画を観るのも、何かまたサインのような気もしますね。
横浜だと26日までだから間に合って良かった。東京だともう少し多いかな?
上映館が増えているという話を友達から聞いたから、観た人の口コミが評判を呼んだのでしょうね。


この映画を観たのは、看護師から庭師に転身した友達がいて、彼女に勧められたからです。
看護師としても頑張っていたから訪問看護師の仕事はやりきった、と思って転身したのだろうな。
命に向き合うという点では共通しているのだし。
造園業を仕事に選んだ後、仕事のやり方に悩んでいたようだけど、この映画を勧めたということは吹っ切れたのでしょうね。
看護師やめてまで選んだことだから、植物に向き合うことに妥協したくなかったのでしょう。
人の営みが経済であって、経済の為に人の営みがあるわけではないから、彼女みたいに何が大事なのかをじっくりと考える人は増えそう。
「綺麗ごとでは世の中は変わらない」
という言葉もSDGsがビジネスの為の綺麗ごとになっている現状を見ると響くなあ。
土中の流れが、人の目には見えないまま変わっていくように、社会の上の層にいる人達が気づかない間に新たな流れが始まっているのかもしれない。
この映画、コンクリートも否定してないのがまたいいのですよね。
コンクリートも手を加えて風穴をあけることで地盤を守る大岩に変えられる。
少し手を加えることで変化を起こせる。ガチガチに固まって呼吸が出来ない状態だと何が起こるか?
どうしたら、それを変えられるか?
そういうことの解決方法は、何が起こっているかを観察して、原点に戻って考えて、早急に早くではなく、変える為に待てる度量を持って行動することが大切なのでしようね。

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